2005-01-01から1年間の記事一覧
再読なのだけれど、久し振りに読了。 原則的には家庭を訪問して関わる形でケアを行う人に向けて書かれた本なのだけれど、精神疾患を持った人に向き合う時のポイントのようなものも随所に書かれていて、病棟で働いている人間でも充分参考になる内容。そして、…
うちの病棟には、何故か面会室が無い(そして何故か風呂も無い)。なので、いつも隣の病棟の面会室を借りている。 或る日、隣の病棟の看護師がやって来た。「あの〜、面会中の方が……」。何かと思って言ってみると、そこでは面会中のうちの病棟の患者さん(男…
抗精神病薬の治療中、希に抗パーキンソン病薬の中断時に見られるもの。薬物のドパミン受容体遮断作用との関連が考えられている。その他原因としては、筋注など非経口的使用法、患者側要因などが考えられている。……なんて言っているが、要するにはっきり言っ…
或る日、日勤が終わって残業をしていると、夕食の配膳が始まり出した。あ、もうそろそろ帰らなくちゃな、と思っていると、突然非常ベルが鳴り出した。火災報知器が作動したのだ。「地下室で出火、地下室で出火」一斉放送が入る。準夜帯のスタッフは配膳に入…
患者さんが急に具合が悪くなる時に勤務していたことを、病院のスタッフは「当たった」とよく言う。しかも不思議なことに、「当たり」易いスタッフと「当たり」にくいスタッフが居る。そのスタッフがミスが多いとかそういうわけではなく、この人が夜勤をして…
つい先日、或る梅雨の中休みのひどく暑かった日。私の勤務する病棟のナースルームでは、スタッフが困り果てていた。それは何と……、ナースルームのクーラーが壊れてしまったのだ!! 窓を開けても生温い風が入ってくるだけ。大至急業者を呼んで直して貰い、「…
スルピリド、という薬が在る。これは成分名で、製品名で言うと、「ドクマチールDogmatyl」(藤沢薬品)、「アビリット Abilit」(住友製薬)、「ミラドール Miradol」(シェリング・プラウ)等が在る。これはベンズアミド benzamide(ベンザミドとも表記され…
シーネ固定をして二週間近くになる右腕だが、そろそろシーネが合わなくなってきた。シーネやギブスで固定されるとその部位の筋肉は使われなくなり、そして使われなくなった筋肉は物凄い勢いで痩せていく。すると腕(今回の私の場合は)は細くなり、シーネや…
精神科医、という人種は、多少なりとも変わり者が多いらしい。上述のナース服で本気でリレーを全力疾走するドクター達もさることながら(ちなみにみなさんしっかりメイクもされていた。中にはかなり「美人」なドクターが居たのも事実であるが、しかししっか…
先日は、勤務先の病院の運動会だった。参加者は勿論患者さんがメインだが、職員も多少混じって競技に参加する。今、精神科ではこういったレクリエーション的活動が削減されて減少していく病院が多いようだが、個人的にはあった方がいいのかな、と思っている…
病院に依って隔離室、と言ったりする。医学用語辞典等には載っていないので、正式な医学用語では無いらしい。要は、鍵がかかっていて、余計な物は何も無い個室のこと。詳しくはまた書きたいと思うけれど、以前勤めていた病院のナースは「ゼル」と呼んでいた…
向精神薬(=抗精神薬ではない)の服用中に持続する高熱その他の重篤な副作用、という何だかよく分からない曖昧な定義の症候群。致死率は約20〜40%と高く、精神科の患者さんが高熱を出して筋硬直が有ると、看護師は「悪性症候群?!」とドキドキする(勿論…
……というやつを以前左手関節でやって関節が緩くなっているところに、右手も同じ損傷をやってしまった。原因は左と全く同じ、臥位だった患者さんをきちんとボディメカニクスを使わないで、腕の力だけで座位にしようとして、手関節がグキッ。 しかし、この三角…
精神看護のメインの話題にしたBlogを作りたいと思って、はてなを利用してみたのだけれど、他のBlogに比べると少し難しそう。まあ記述法等に慣れれば、何とかなるかな……。どこまでどんなことが出来るか、楽しみ。