精神科医


 精神科医、という人種は、多少なりとも変わり者が多いらしい。上述のナース服で本気でリレーを全力疾走するドクター達もさることながら(ちなみにみなさんしっかりメイクもされていた。中にはかなり「美人」なドクターが居たのも事実であるが、しかししっかり男物のパンツもちら見えしていた)、白いシャツに空色のベスト、ブーツカットジーンズにウエスタンブーツ、サングラスという最近の流行ファッションまんまの私服で玉入れに参加していたドクターを見て、私は最初は彼が患者さんであろうと思っていたのも事実である。そしてそのまま業務に戻って、そのままの格好で(流石にサングラスは外していたが)病棟にやってきてしまうのも、精神科(もしくは精神科医)ならでは、である。こんな変な人が多い精神科医という人種だが、私は彼等(勿論彼女、も)が大好きである。


 ちなみに上述の「どくとるマンボウ医局記」の第一章のタイトルは「大遅刻と教授からしておかしいこと」、そして第二章は「医局員のほとんどが変わっていること」である。やっぱり。