2006-01-01から1年間の記事一覧

斎藤茂太氏亡くなる

私はこの人の本は読んだことが無い。しかし、ほんの一時期この人の下で働いたことがあった。病棟に疥癬が発生して大わらわになっている時に理事長回診に来て、窓の外の木を見て「この木も大きくなっちゃったなあ。少し切らないと……」と、全然関係の無いこと…

精神科の火災

東京・板橋の病院で火災、患者死亡 容疑の患者の男逮捕 http://www.asahi.com/national/update/1015/TKY200610150077.html?ref=rss 恐ろしい話だ、と思う。この記事によると、逮捕された男性患者はナースステーションからライターを持ち出したという。まずこ…

困った看護師2

うちの病院のシフトには、遅番、というのがある。準夜が16時から始まって、大体16時半くらいまで申し送りを聞いて、それから勤務に入るのだけれど、遅番は18時半までの勤務で準夜勤務者をサポートする。 昨日は私が準夜で、前に書いたことのある「超問題ナー…

人なぜ、心を病むのか

先日病院の待合室で読了。一般向けの本なので、あまり専門的な内容ではなかったけれど、事例がかなり具体的に色々と載っていて面白かった。 人はなぜ、心を病むのか―普通の人の中の狂気、精神科15枚のカルテ (成美文庫)作者: 町沢静夫出版社/メーカー: 成美…

困った看護師

それは朝一番、病棟中で入浴誘導をしていて(私の勤務している病棟は病棟内に浴室が無い。なので、病棟を出て地下に在る浴室まで患者さんを一々誘導しなければならない)バタバタしていた最中に始まった。「heavynovaさん、私、給料明細が間違っているみたい…

接遇

近年、医療業界でも接遇について色々と言われるようになって、患者さん本位のサービスを心掛けましょう、ということになっている(当たり前のことなのだが)。 精神科というのは差別や偏見との絡みもあって、接遇面では遅れていると思われる科だと思う(特に…

点滴

点滴と言えば、翼状針という形状の針を使って行うのが一般的だが、輸液の量が多かったりして時間がかかる時や、患者さんが動き回る時は、留置針と呼ばれる(製造しているメーカーによってサーフローだったりセーフレットだったり名称が違う)特殊な針を使う…

お説教と脱力

前に書いたことのある思考障害の強い元医学部生の患者さんがまた盗みを働いた。これは盗癖というもので、薬で治るものでもない(衝動コントロールが悪いと解釈してそれを制御する薬を投与することはある)。恐らく人格水準が大きく低下して、最早善悪の区別…

高熱

もう1人の受け持ち患者さんの、検温をしてみてびっくりした。38.5℃。本人はけろっとしているものの、顔が紅潮していて、「?」と思っていたのだが、発熱のせいだった。インフルエンザテストの反応はマイナス。 精神科の患者さんは抗精神病薬を服用している…

リストカット

今日、私の受け持ちの患者さんがリストカットをした。まだ二十代の若い女性の統合失調症の患者さんだが、幻覚(幻聴・幻視・体感幻覚)がひどく、抗精神病薬があまり効かない上に、あまり大量に投与すると痙攣発作を起こしてしまうので量を抑えざるを得ない…

勤務表

看護師なら誰でも気になる来月の勤務表。師長によって早い遅いは有るが、大体において月末にならないと出来上がらない。私の病棟も3月の(仮)勤務表は出たものの、決定版はまだ出来上がらない。これが出来上がらないと、何も予定が入れられない。早くして…

後悔

先日、他の病棟で或る患者さんが亡くなった。食パンを盗み食いして、気管に詰まらせて窒息死したのである。 その患者さんは、少し前まで私の勤務する閉鎖病棟に入院していた。精神症状が落ち着いてきたので、開放病棟に転棟したのである。 うちの病院は毎年…

悩み

今日の午前中は少し忙しかった。他の病棟への転出が1件、入院が1件重なり、そこに更に検査が2件重なった。だが、これだけの業務をこなすのはそんなに大変なことではない。しかし、これらの業務をこなす為に患者さんの作業療法(OT)の付き添いをするこ…