三角線維軟骨複合体損傷


 ……というやつを以前左手関節でやって関節が緩くなっているところに、右手も同じ損傷をやってしまった。原因は左と全く同じ、臥位だった患者さんをきちんとボディメカニクスを使わないで、腕の力だけで座位にしようとして、手関節がグキッ。
 しかし、この三角線維軟骨複合体、解剖学の本を見ても、医学事典を引いても出ていない。ネットで検索してみたら、「三角線維軟骨複合体損傷」ということであった。



たはら整形外科という山口県の病院のホームページ。Loading...



 このページの記載を手がかりにして、もう一度解剖学の本と取っ組み合って、なーんとなく分かった。三角骨と尺骨の間辺りにある、関節円板やら内側手根側副靱帯やらの複合体っちゅーことですね。


 それにしても、私はこれ以外にも左足関節の靱帯不全やら左膝蓋骨の反復性脱臼やら色々あって(左足関節の靱帯不全は再建手術済)、整形外科医曰く、「あなたの場合は多分関節が全部緩めなんだろうねえ」。……そんな体質が在るのか……。


 この三角線維軟骨複合体損傷、上のたはら整形外科のホームページにも載っているけれど、本格的に手術をするとなったら、異常の無い尺骨を偽骨折させなければならないらしい。つまり、骨折の手術の様な要素も加わってくるのである。左手関節をやった時、手術も勧められたけれど、その時は足の手術をして1年経っていなかったこともあって、「そんなめんどくさいの嫌です〜」としなかった。そもそも、左は受傷して大分経ってから受診したので、既に時遅しの感は有った。


 なので、今回は右手関節はシーネでがっちり固定している。ちなみにシーネとは日本語で言うと副木、つまり添え木のことである。最近のシーネはプラスチックの様な物で出来ていて、水で濡らすと乾くまでの間は自由に変形させられるので、その間に患部に合った形にして、固まったら包帯で固定する。


 ちなみに私は整形外科のクリニックでバイトしていたことは有るが、基本的に精神科病棟一筋で来ているので、あまり包帯を巻く機会は無かった。が、自分で巻きまくっているので、包帯を巻くのが上手くなってしまった……。包帯は緩過ぎずきつ過ぎず、でもきっちり巻くのが基本。緩いとずれてしまうし、きついと循環障害を起こしたりする。きっちり巻かれた包帯は、巻かれている方も気持ち良い(……って、私の場合は巻いているのも巻かれているのも自分だが……)。



参考資料

分冊 解剖学アトラス〈1〉運動器

分冊 解剖学アトラス〈1〉運動器

からだの構造と機能

からだの構造と機能

看護学学習辞典

看護学学習辞典